ダイバーの小さなアイドル、ウミウシ大図鑑!沖縄で見られるウミウシたち
小さくてカラフル。海の宝石とも呼ばれる、フォト派ダイバー・マクロ派ダイバーに人気のウミウシ。
その種類はなんと3000種類以上!
新たな新種が毎年発見されており、まだまだ研究段階の生き物です。
種類豊富で、色・形も様々なので飽きないのがウミウシの魅力。
数年前はダイバーの中だけで知られるような生き物でしたが、写真集が発売されるなどして、広く知られるようになりました。
中には、ポケモンに似てる!との理由で有名になったウミウシも。
今回は、沖縄でよく出会えるウミウシを紹介していきますね!
(写真は全て、ピンクマーリンクラブ撮影のものです)
かなり量が多いので、ページを分けています。
この記事の目次
ウミウシって?
ウミウシとは、軟体動物で巻き貝の仲間です。
ウミウシには貝がついていないものがほとんどですが、進化の段階でなくなった・体内に取り込んだ。と、諸説あるそう。
なので貝がついたままのウミウシもいるんだとか!
大きさは、ほとんどが数cmで、10cm以下。1cmというとても小さなウミウシもいます。
アメフラシは、同じ巻き貝の仲間ですが大きさが15cmと、ウミウシよりもかなり大きいサイズです。
食べるものは、それぞれの個体によって異なります。
「カイメン」を好むウミウシが多いですが、「コケムシ」「イソギンチャク」「藻」など、様々なものを食べるそう。
餌の確保が困難なので、飼育は難しいと言われています。
沖縄で出会えるウミウシたち
シンデレラウミウシ
鮮やかな紫色が見ていて楽しく、名前も高貴さをかんじさせるウミウシ。 見た目がそっくりな「カグヤヒメウミウシ」というものもいますが、 そちらとの違いは紫色をふちどる白いラインの部分です。 このシンデレラの方は白いフチが内側にいくにつれグラデーションをかけたようにぼかされていますが、 カグヤヒメのほうは、くっきり・はっきりと白い部分が分かれているのです。
モンジャウミウシ
ユーモラスな外見をした、その名も「モンジャウミウシ」。 主にインド洋に生息している他、奄美~沖縄などの西大西洋の海でも見る事ができます。 体長は、大きいものでも約8センチ程度。 褐色~黄色っぽい体色が、名前にもなっている粉モノ料理を連想させます。 身体のフチが「もじゃもじゃ」と波打っているのが特徴です。
ミゾレウミウシ
沖縄では、水深約20メートルの座間味の海などでよく見かける事ができます。 大きさは、約1センチ~5センチ。 うっすらと透き通った青白い身体に青のラインが入っているのが特徴ですが、 このラインの入り方・途切れ方に個体ごとの個性が出ています。 優しい色合いと、どこか可愛らしい姿が非常に人気のウミウシです。
ミドリリュウグウウミウシ
岩礁の壁面でよく見られ、沖縄地方では2月~5月にかけて 見ることができます。体の色は黒色から暗い緑色・暗い青色 と黒に近い色していて、暗い青色の不規則な円斑を持ってい る固体が多いです。日本に生息する個体は緑がかっていて、 生息数はあまり多くはないです。外套膜の端にブルーのスポッ トやラインが入り、動きは活発で大きな種類です。強い流水 に弱く、穏やかな内海や内湾域の生息しています。
クチナシイロウミウシ
名前の由来でもあるクチナシ色の体にところどころ太さの違う 5本の紫色のラインが入る上品な色合いのウミウシです。触 覚の先端が真っ白なため、目のように見えるのも特徴の一つ です。沖縄では1~4月頃にペアで見られることが多く、内湾 域のサンゴ礁の下で見つかることが多いです。色彩も美しく 潮通しの良い岩礁域などの浅瀬に生息しています。
ウデフリツノザヤウミウシ
2本の腕のような突起をフリフリと動かしながら移動する姿から、ウデフリという名が付けれれています。一部のダイバーの間では、見た目が似ていることから「ピカチュウ」とも呼ばれており、水深10m前後の潮通しが良い岩礁域や転石帯に生息しています。体は鮮やかな橙色で、触角鞘と背中の突起の先端・尾部に黒色で縁取られた青色斑があるのが特徴です。
とっても小さくて可愛いですよね。大人気のウミウシです。
パンダツノウミウシ
知名度が高い種類ですが、あまり特定の場所には棲みつかないので、レアなウミウシとなっています。生息環境はソフトコーラルの根元付近と言われているので、根気強く探してみて下さい。体長は2cm前後で、名前の由来にもなっている黒と白のコントラストが美しいウミウシです。見た目も名前もかわいいのでウミウシ初心者や女性に人気があります。
モザイクウミウシ
万華鏡のような模様をした素晴らしいデザインのウミウシで、沖縄地方では通年見ることができる普通種です。名前にもなっているモザイク模様は成長とともに数が増え、年を取ると体の色は半透明となります。周囲は黄色で縁取られていて、暗いところを好むので岩肌を覗き込むように探すことをおすすめします。大きさは2~3cmと大きめなので写真にも収めやすく人気の種類となっています。
コールマンウミウシ
浅めの岩礁で見られる普通種で、黄色い縁取りに水色の背中で黒いラインの入ったウミウシが何種類か存在するため、見分け方が難しく、特にクロスジウミウシと見間違えることが多いです。違いは背面の黒いラインの数が少なく、ラインの間が青で黄色いシミを持っていることです。花のような鰓を持つもっともウミウシらしい形をした種類に属します。
恩納村でもよく見ることができます。
アカテンウミウシ
比較的暖かい海で見かけることの多いウミウシで、体の色は薄 い黄色で外套膜の縁は白色です。そのすぐ内側にある白色の 帯に赤色の小さな水玉模様が一列に点在していて、派手で 大きいのでとても見つけやすいです。春季から初夏にかけて見 ることが多く、動き方にも特徴があり外套膜のフリルのような縁 を大きく動かしながら移動します。派手さからかダイバーにとても 人気のあるウミウシです