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ダイビング中、事故に遭わないために5つの注意したいこと

 公開日時:2018/02/05
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ダイビング中に注意したいこと

ダイビングは、水中という特別な環境で自然を相手にする、器材依存のレジャーです。そのため、どんな不測の事態が起こるかわかりません。ダイバーになるために必要なCカードとは、安全にダイビングをする方法やトラブル時の対処方法を学び、必要な知識やスキルを身に付けたという証明書になります。ですが、実際に非常事態が起こったときに冷静に対処できるダイバーは、どれだけいるのでしょうか。
いざという時にパニックを起こさないために、安全に潜るためのポイントをおさらいしましょう。

自分のことは自分でしよう!安全管理は人まかせにしない

ガイドやインストラクターが同行する場合、安心してしまい、安全管理を怠ってしまうことはありませんか?
自分の器材のメンテナンスはもちろんですが、レンタル器材の場合は必ず事前に操作方法を確認し、呼吸しても違和感がないか、タンクの残圧は問題ないかなど、自分でしっかり確認します。
さらに、バディチェックやブリーフィングは適当にせず、個人個人が責任を持って行う必要があります。バディ同士でお互いの器材を確認し、水中でのサインや緊急時の対応を必ず決めておきましょう。ストレスを抱えて潜ることは事故のもとです。不安があればエントリー前に解決して、すっきりした気持ちでダイビングを心から楽しんでくださいね。

自分勝手な行動をしない

水中で珍しい生き物や地形に夢中になって、バディやガイドから離れてしまう人がいます。一人で迷子になったり、非常事態が起こってもバディに知らせることができなかったりというリスクがあり、状況によってはバディを危険に晒してしまうことにもつながります。
特に経験を重ねてベテランになるほど自信がつき、自己判断で勝手な行動をとりがちです。水深やポイントによっては流れが強く、アップカレントやダウンカレント、強いうねりに巻き込まれて遭難するという事例も報告されているため、ダイビング中は必ずガイドやインストラクターの指示に従いましょう。

体調不良を甘く見ない

ダイビング当日に体調が優れない場合は、無理せず次回に延期する決断も必要です。また、2本目以降の体力や体調に自信がない場合も、無理をせずリタイアすることも検討しましょう。不安を抱えたまま潜ることが、余計なトラブルを招くことにもつながります。ダイビングの前日は、万全の状態で挑むために、しっかり休息をとるようにしましょう。
また、潜水事故は中高年になるほど多くなる傾向があります。その原因には、生活習慣病や加齢などで、心臓や血管、呼吸器の持病が影響していることが多くなります。安全にダイビングを続けるためには、日ごろからの生活習慣に気をつけることも大切です。

エキジットにも気を抜かない

流れに乗る爽快感が魅力のドリフトダイビングですが、ピックアップされるときは、全員が同じタイミングで浮上を始め、ホバリングで安全停止をします。水面では流れや波がある中でお互いが掴まり合うこともあるため、ぼやぼやしていると一人流されてしまう可能性もあるので、ドリフトダイビングのエキジットは、チームワークが必要になります。また、過去にはボートのスクリューに巻き込まれたことによる悲劇的な事故もありました。人気のスポットでは、ボートが何隻も乗り入れたり、ダイビングボート以外の船が通過したりすることもあるため、浮上時は船のエンジン音が近づいていないか、周囲の状況にも気を配りましょう。

減圧症にならないよう、浮上は息を止めずにゆっくりと

ダイビングでは、水深や潜水時間とともに体に窒素が溜まるため、ゆっくりと浮上し、窒素の排出を促す必要があります。浮上速度が速すぎると、体内に溜まった窒素が一気に膨張し、血管を詰まらせる減圧症になる可能性が高くなります。しびれやめまい、運動障害や脳梗塞などの症状がみられ、場合によっては命の危険にもなりかねません。
減圧症にならないためには、ダイブコンピューターを常に確認し、潜水時間や水深をしっかりコントロールすることが大切です。浮上速度は分速18m以下の速度を守る必要がありますが、目安として、自分の吐いた泡の浮上速度を追い抜かないスピードが理想です。水深5mの安全停止も忘れないようにしましょう。
また、浮上のときは、息を止めないようにしましょう。水深が浅くなると空気は膨張するため、息を止めて浮上してしまうと、肺が破裂してしまう可能性があります。緊急浮上せざるを得ない場合は、「アー」と小さく声を出しながら息を吐き続け、ゆっくりと浮上しましょう。

むやみやたらに水中の生き物に触らない

ダイビングの目的は、基本的に海の中を見学することです。珍しい貝や魚などの水中生物を見つけると、つい手にとってみたくなりますが、中には猛毒を持っていることもあります。たとえグローブをつけていても、貫通する場合もあります。ふと岩場に手をついたら毒をもつ生物に触ってしまった、などの事態を防ぐためにも、中性浮力のスキルをマスターしましょう。

おわりに

海の中という特別な空間を楽しむためには、経験を積んでスキルを身に付け、ルールを守って潜ることが潜水事故を減らすことにつながります。ダイビングを長く続けるのであれば、レスキューダイバーやEFR(エマージェンシー・ファースト・レスポンス)などの講習を受けて、より安全に特化したスキルや知識を身に付けることもおすすめです。ダイバーとしてのスキルを磨いて、よりディープな海の魅力を探求してみてくださいね。

ピンクマーリンクラブ監修
この記事は30年以上沖縄恩納村でガイドをする「ピンクマーリンクラブ」のインストラクターが監修しています。

ピンクマーリンクラブでは、「楽しさは安全から」をモットーにガイドを続けています。
幅広い年齢層に対応できるインストラクター、100%自社ボートでのツアー催行、padi、naui、bsac各種ライセンス取得にも対応。
ダイビングを快適にお楽しみいただける環境でお待ちしています。

沖縄恩納村ピンクマーリンクラブ
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tsumugi

tsumugi

九州在住。ダイバー歴は10年、経験本数は300本以上。海外でのダイビング経験もある女性ダイバー。初めて訪れた石垣島でダイビングを体験後、ダイビングの魅力にはまり地元でCカード取得。
その後は地元ショップに足繁く通い近郊を中心に年間50本ペースで潜る日々を送る。
所持しているライセンスはPADIのレスキューダイバー。

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