ダイビング器材をメンテナンス!オーバーホールのすすめ
どれだけダイビングに慣れていても、器材の故障や不具合が起こると事故に繋がります。事故を事前に防ぐ為に欠かせないのが器材のメンテナンス=オーバーホールです。ここでオーバーホールについてざっくりと確認していきましょう!
この記事の目次
オーバーホールとは
器材のメンテナンスのことをオーバーホールと呼びます。
手順としては、BCDやレギュレーターを部品単位に分解し、清掃やパーツの交換、再組立てを行います。
ダイビングの器材は、海水や紫外線にさらされるといった過酷な環境で使用するため、どうしても劣化や錆・カビなどの発生は避けられません。細かなケアをしてあげることで、器材を長く使うことができるようになります。
具体的な手順としては、
専門的な知識や資格を持った方が、外観、エアー漏れがないか、ファーストステージの中圧値や、セカンドステージの呼吸抵抗値など様々なチェックを行います。
そのあと器材をそれぞれのパーツに分解し、各パーツの劣化状態を確認。分解したパーツはそのあと洗浄も行い乾燥させてから、また元通りに組立ていきます。ここで劣化が進んでいる各パーツは交換され、様々な調整が行われるようになっています。
全ての作業が手作業で、丁寧チェックされています。
なぜオーバーホールは必要なのか?
ダイビングが終わったら真水に浸けて洗っているし、見た目もキレイだから大丈夫!ということではありません。
目では見えない細かな部分まで海水が入り込み、金属部分の劣化や錆、ゴムの変形やひび割れも起こります。もし、海中で正常にエアが出なくなったり、ホースが破裂してしまったり、器材にトラブルが発生すると潜ることができなくなってしまいます。ダイビングを安全に楽しむために、オーバーホールで器材の安全管理をすることは必要不可欠なのです。
どれくらいの頻度ですれば良い?
オーバーホールをする目安は、1年に1回、もしくは100本に1回の頻度で出すことを多くのメーカーが推奨しています。ほとんど使用していない場合でも、紫外線や乾燥、酸化などの環境によって劣化は進みます。何年も使っていないからと言って、オーバーホールをしない状態の器材で潜ることは、安全とはいえません。
料金はいくらかかる?
器材の状態や種類によって異なります。基本料金の他に、劣化や錆でパーツの交換が必要な場合は、部品代も必要になります。器材の保証期間内であればリーズナブルにできることもあるので、ワランティカード(保証書)を確認しましょう。事前に見積もりを依頼して、おおよその価格を把握しておくと安心です。
期間はどのくらいかかる?
ショップによって異なりますが、通常1~3週間程かかることがあります。遠方に送るとなると、配送に日数がかかります。シーズン前や連休前は混雑することもあるので、ダイビング旅行を計画している場合は、余裕をもってオーバーホールに出すようにしましょう。
どの器材のオーバーホールが必要?
基本的には、BCD・レギュレーター(1stステージ,2ndステージ)・オクトパス・インフレーター・ゲージといった重器材は全てオーバーホールが必要です。一度にまとめることで、どの器材をいつオーバーホールをしたのかわからなくなることを防ぎます。ショップによっては、ダイブコンピューターのバッテリー交換やドライスーツのメンテナンスができる場合もあるので、気になる器材はまとめてお願いすると良いでしょう。
オーバーホールは自分でできる?
ダイビング器材についてのプロフェッショナルな知識や技術がなければオーバーホールはできません。劣化や破損したパーツは交換する必要があるため、新品のパーツも必要です。知識がないのに分解してしまうと、元通りに戻せないこともあるので、必ず信頼できる専門家にお願いするようにしましょう。
オーバーホールはどこに出す?
安全のためのオーバーホールなので、確かな技術があって信頼できるお店を探すことが大切です。ダイビングツアーを専門に扱っているレッドフィンダイビングツアーでは、10,800円からオーバーホールを実施しています。器材の状態に応じて別途パーツ代が必要になることがあります。詳しくはお問合せください。
おわりに
ダイビングをより楽しむためにと購入したマイ器材は、決して安いお買い物ではなかったのではないでしょうか。しっかりメンテナンスをして、長く大切に使いましょう。ダイビングは器材を信頼できなければ楽しく潜ることができません。安全なダイビングのためにも、オーバーホールを忘れないようにしましょう!