初めての体験ダイビングからたった2ヶ月でCカード取得した話
石垣島で初めてのダイビングを体験し、旅の余韻も抜けきれない10月末のこと。九州在住の私は、来年暖かくなったらCカードを取得しようと意気込んでいたのですが、周りにダイビングが趣味という知り合いもおらず、何をどうすればいいのか全くわかりません。
勝手ながら、ダイビングなんてセレブの娯楽的なイメージもあったので、すごくお金がかかるのでは?という不安もありました。
そこで、まずは情報収集です。近所のダイビングショップや費用の相場を調べてみると、都市型のダイビングショップって普段気付かないだけで、意外とたくさんあるんですね。
しかも、沖縄などの現地サービスじゃないのに冬も営業していることにびっくりです。数あるショップの中から私は、『家の近所で、怖くなさそうな雰囲気で、リーズナブルなところ』という条件で探しました。
価格の相場は、オープンウォーターで大体5万円~7万円ほど。アドバンスは5万円前後。色々な海で潜りたいので、水深30mまで潜れるアドバンスの取得は必須です。
家から最寄りのショップに、『いつ頃だったら寒くないですか?全部込みでおいくらですか?』と問い合わせると、すぐに『先着10名様、半額キャンペーンしてます!ドライスーツがあるので冬でも寒くないです!』という回答がきました。何かの罠かなと警戒もしましたが、他のお店も調べてみると、オフシーズンにお得なキャンペーンをするショップは多いみたいですね。比較検討した結果、送迎付きでボートダイビングなど、お値段以上の魅力を感じたので最初に問い合わせたお店に決めます。これで冬場の講習が決定です…!
オープンウォーターの講習は、学科1日+海洋実習2日の計3日間。まずは学科のお勉強です。分厚いテキストにちょっと引きましたが、テストがあるのでちゃんと覚えないといけません
。減圧症や、器材の仕組み、ハンドシグナルやトラブル対処方法などをしっかり勉強します。学科講習が終わると、別日に限定水域での講習と、海洋実習が待っています。
当日は爽やかな秋晴れ。港に到着すると、初めて目にするドライスーツを着用します。レンタルなのでサイズが大きく、漁師さんが履く胴付き長靴の全身版みたいだなと思いました。手と首がぴったり密着するようになっていて、浸水しないように、念のため首周りをベルトで補強します。水没したら、着替えの用意はありません…!セッティングを済ませて、港近くの浅瀬ポイントまでボートで移動するのですが、ドライスーツは浮力があるので、6キロくらいのウエイトを身に着けて20キロくらいの器材を背負います。体力がないので、ボートダイビングで本当に良かったと思いました。
潜行の時は少し緊張しましたが、楽しみのほうが勝っていました。頭はむき出しなので冷たいのですが、薄手のフリースや保温インナーを着こんでいたので体は暖かいまま。海藻と岩の転がった味気ないポイントでしたが、むしろ講習に集中できました!マスククリアやレギュレーターリカバリー、中性浮力など、基本的なスキルを練習しました。コンタクトなので、マスククリアが怖いなぁと思っていましたが、トラブルもなくクリア!
むしろ、油断すると浮き上がってしまうので、ドライスーツの浮力調整の方が大変でした。
2日目の講習では、スキルのおさらいと、インストラクターとファンダイビングです。この日のポイントは、サンゴやクマノミが見られるポイントだったので、普通にダイビングを楽しんでしまいました!
後日、仕事終わりにショップへ立ち寄り、学科テストにも無事合格。Cカードの仮カードを貰いましたが喜びもつかの間、アドバンスについて聞かれた私は、もう今年も終わろうかというタイミングで、プラス2日のアドバンス講習を申し込んだのです。
私が利用したダイビングショップは、エイやヒラメのいる砂地にテーブルサンゴが広がり、クマノミやクロダイ、キビナゴなどが泳ぐポイントをホームグラウンドにしています。初心者に優しいそのポイントでアドバンスの講習です。水中ナビゲーションなどを習うのですが、地上でも方向音痴の私には、コンパスを使っても位置情報を把握できる気がしません。なので、迷子になったときの対処法などもしっかり教わります。
2日間の講習を経て、アドバンスも取得です!学科やテストが無いので気持ち的にも楽でした。
すでに季節は12月中旬でしたが、正式なCカードが手元に届くとダイバーになったんだなぁと実感します。当初、Cカードだけ取ってサヨナラの予定でしたが、同じ時期に講習で出会った同世代の女子と仲良くなったり、幅広い世代の面白い常連さんたちと絡んだりするうちに、ショップに通う楽しさも芽生えていました。続けないと忘れるし上達もしないから、特に最初の方は続けたほうがいいよ。という助言を受けて、Cカードを手にした私は、その後も真冬の海にどっぷり浸かっていくのでした。
結局、ダイビングと出会って2か月ほどでダイバーデビューしてしまったのですが、人生どんな出会いがあるかわからないものです。
情熱と勇気があれば、退屈だった世界も一転します。興味はあるのにあと一歩が踏み出せない!という人は、今こそ挑戦してみてはいかがでしょうか。