【初心者必見】ダイビングの感動を記録しよう!水中写真を上手に撮るコツとおすすめのカメラは?
ダイビングでは、ふいに驚くような出来事や神秘的な光景に出会えることが多々ありますが、その特別な瞬間を写真に記録することで、いつでも海の記憶に触れ、鮮明に思い出すこともできます。水中カメラをマスターして、何度も見返したくなる写真撮影にチャレンジしましょう。
この記事の目次
初心者におすすめの水中カメラは?
最初はコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)がおすすめです。水中に合わせた設定やズームの操作も簡単なうえ、カメラを使わないときにも邪魔になりません。紛失を防ぐために、劣化しにくいステンレスフック付きのスナッピーコイルでBCに固定しましょう。最近では、防水ケースが不要で、スマートに水中写真を撮ることができるカメラも増えているので、用途や予算に応じて自分に合ったカメラを探してみましょう。コンデジに慣れて、もっと精巧で臨場感が溢れる写真を撮りたい人は、ミラーレスやデジタル一眼がお勧めです。レンズやライトなどを自分好みにカスタマイズできますが、重くてかさばるため高いダイビングスキルも必要です。
カメラの設定はどうすればいい?
初心者は、デジタルカメラについている水中モードを活用しましょう。
カラーバランスやシャッター速度など、水中を綺麗にとるために調整された設定で簡単に撮影できます。水中モードと通常モードでは、明るさや色味などが全く異なるので、実際に撮影して比べてみましょう。
メモリカードの選び方
SDカードの種類はカメラに対応したものを選ぶと良いのですが、書き込み速度が遅いとシャッターチャンスを逃してしまいます。1秒間のデータ転送が最低でも10Mの、Class10やUHS Speed Class1以上がおすすめです。メモリ容量については、32Gあれば、1,400万画素の高画質モードで約5,000枚の静止画が撮影できます。Wi-Fi機能があるメモリカードを使うと、ハウジングから取り出すことなくスマートフォンやタブレットとシェアできるので便利です。
水中写真のコツを抑えよう
ハウジングの取り扱いに注意しよう
セッティングの時は、ほこりや髪の毛1本も挟まらないように注意しましょう。僅かな隙間から海水が浸入し、カメラが壊れてしまいます。ボートの上ではなるべくケースを開かない方が安全です。また、ハウジングにシリカゲルを入れていても、ケース中の温度と外の温度に差ができると、結露ができて曇ります。レンズ部分が曇ってしまうと、撮影した写真のすべてが台無しです。暖かいリゾートで潜ると、気温よりも水温の方が低くなるので、ボートでの移動中などは海水を入れたバケツに漬けておくか、エントリー直前までは直射日光の当たらない涼しい日陰に置くことで、温度差による曇りを防ぐことができる可能性があります。
光を活用して撮影しよう
水中では、水深が深くなるほど赤、橙、黄といった波長の長い色の順番で色が吸収されます。反対に紫、藍、青の順番で吸収されにくく拡散しやすいため、水中では海水が青くみえます。このことから、真っ赤な魚でも水深が深い場所では濃い茶色やグレーに見えますが、フラッシュや水中ライトを当てて撮影すると、生き物が持つ本来の色で撮影することができます。
手ぶれを抑えよう
ピンボケしない写真を撮るには、カメラを構える姿勢を意識しましょう。中性浮力を保ち、脇をしめ、両手でカメラを持つとぶれにくくなります。安定するために”細く長く”を意識した呼吸法も忘れないようにしましょう。流れやうねりがある場合は岩につかまり、カレントフックを使用するなど、安定したポジションを確保します。色味や明るさなどはあとでいくらでも調整できるので、まずは、ぶれない写真をたくさん撮りましょう。
フレーム(構図)を意識しよう
好きな被写体を好きなだけ撮れば良いのですが、センスの良い写真を撮りたいのなら、フレームを意識し、バランスよく被写体をおさめましょう。例えばクマノミを撮影する場合、1匹だけアップで撮影しても可愛いですが、少し引いてイソギンチャクに包まれている雰囲気を演出したり、ペアがいればツーショットを写したりすることで奥行やストーリーが生まれ、後で見返す楽しみにもなります。コツをつかむには、水中フォトグラファーの作品を見て、好みの構図を真似することもおすすめです。instagramで「#水中写真」などで検索すると、素敵な写真がたくさん出てきますよ。
枚数をたくさん撮ろう
魚の動きは俊敏なので、ピントが合った写真を撮るだけでも大変です。素敵な写真を撮るためには、とにかく枚数を多くとることが上達への近道です。失敗しても後で削除できるので、積極的にシャッターを押しましょう。1ダイブ100枚くらい撮って、2~3枚ベストショットがあれば上出来です。
最低限のダイビングスキルは身につけよう
水中写真を上手に撮るには、中性浮力やホバリングのスキルは欠かせません。沖縄などではサンゴが一面に生息していることがあるので、フィンや手が当たってサンゴや生き物を傷つけてしまうと環境破壊になります。それだけでなく、カメラに夢中でバディやガイドを見失うと非常に危険なので、いつも以上に周りに気を配り、潜水時間や深度、残圧などもまめに確認しましょう。
おわりに
潜るたびに違う景色を見せてくれる海中世界。写真を撮ることで、貴重な一瞬を形に残すことができます。しかも、色とりどりの生き物や幻想的な光景はフォトジェニックで、SNS映えすること間違いなしです。お友達や家族に海の魅力を発信してみてはいかがでしょうか。ダイビングの仲間が増えるかもしれませんね。
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恩納村にあるダイビングショップ「ピンクマーリンクラブ」の代表インストラクターによる「水中カメラことはじめ」的記事です。
カメラの選び方や、必要な機材について説明しています。
おすすめのカメラが知りたい方は、こちらで紹介しているので参考にしてみてくださいね。