PADIの再発行限定カードをもらおう!海の環境保護のためにダイバーができること
再発行限定のCカードを手に入れよう
しばらくダイビングに行っていないと、Cカードをどこにしまったかわからなくなったという人はいませんか。
どうしても見つからない場合、再発行限定デザインのCカードを手に入れてみてはいかがでしょうか。
2020年の再発行限定カードは、ヨシキリザメとシードラゴン。
どちらも人間の活動によって、絶滅の危機に晒されている魅力的な水中生物。それらの保護について、話題に上りやすいよう、デザインされています。
再発行限定Cカードの再発行には、申請料(5,180円+税)の他に、AWARE財団へ1口500円以上の寄付が必要となります。この寄付金は、環境保護活動の支援金として利用されます。
この記事の目次
AWARE財団ってどんな団体?
AWARE財団とは、1192年に設立された、非営利の海の環境保護組織です。
現在、AWARE財団のオフィスはアメリカ・イギリス・オーストラリア・スイス・日本にあり、『教育、運動支援、行動を通して水中環境を保護します』という使命のもと、世界の175の国の水中資源の保護に協力しています。
AWARE財団の主な活動
ダイバーや水中の環境保護に関心があるボランティアとともに、海のクリーンナップ運動や、環境保護のキャンペーン、教育、啓蒙活動や支援などのさまざまな活動を行っています。
毎年9月には「AWARE WEEK」として、ダイバーやノンダイバーのボランティアが協力し、世界的な活動の一環として、それぞれの地域で海岸や水中の清掃活動を実施しています。
同月には『海と日本PROJECT』の一環である「WORLD CLEANUP DAY」という世界規模で行われている海岸クリーンナップ活動にも協力し、日本でも各地の海岸で大規模なごみ拾いが行われています。
AWAREデザインカードも人気
Cカードの再発行には、通常版と限定カードのほかに、『AWAREデザインカード』も選べます。
こちらは毎年デザインが変わり、2020年は「マンタ」。正面のアップが可愛いデザインです。
でも、このカードのモデルになる生き物は絶滅危惧種に認定されているので、カードを持つことでより環境への意識も高まりそうですね。
『AWAREデザインカード』は、Cカード再発行以外でも、各種PADIコースの申請の際に、一口500円以上寄付をすることでも発行されます。
AWAREのスペシャルティ・コースに参加しよう
海の環境問題に関心があるのなら、スペシャルティ・コースで学習してみませんか。
どのような生態系があり、ダイバーとしてどのように海を守っていけばよいのか考える機会になり、AWAREデザインのスペシャルティカードで申請することもできます。
各種スペシャルティ・コースは全国各地のダイビングショップで実施されているので、ぜひ参加してみてくださいね。
◆AWAREダイブ・アゲインスト・デブリースペシャルティ・コース
ダイバーだからできる、水中から海洋ごみの回収についての知識やスキルを学習し、ごみの量や種類を報告します。レクチャーと、海洋実習が1ダイブあります。
◆プロジェクトAWAREスペシャルティ・コース
水中の環境問題に向き合い、どのように保護をしていくのかを考えるコースです。レクチャーのみなので、ノンダイバーでも受けることができます。
◆AWAREサンゴ礁の保護スペシャルティ・コース
サンゴ礁を守ることを重点的に学習します。サンゴについての知識や危機に面した現状、ダイバーとしてどのように守っていくのかを考えます。
◆AWAREサメの保護スペシャルティ・コース
絶滅が危惧されているサメの生態や経済においてのサメの価値などを理解し、保護活動への関心を高めます。レクチャーと海洋実習が2ダイブあります。
ダイバーだからできること
ダイビングをしていると、海に浮かんだごみや水中に沈むごみが気になったことはありませんか。
海洋ごみは、世界全体で年間800万トンもの量が発生しているといわれています。生き物が餌と間違えてプラスチックごみを食べてしまったり、ロープや網が絡まって動けなくなったり、知らないところで人が海の生態を壊し続けているのです。そんな現状があるからこそ、海のクリーンナップ運動に積極的に参加しているダイバーやノンダイバーが大勢います。
まずは手の届く範囲からで良いので、一人一人が水中の環境について考えて行動することで、少しずつ良い未来に近づいていけるのではないでしょうか。