持病があるけどダイビングってできる?ダイビングと持病の上手な付き合い方
幅広い年代で楽しまれているダイビングですが、挑戦してみたくても持病があるからと二の足を踏んでいる人や、年齢を重ねるうちに持病を抱えてしまったという人もいるかもしれません。
では、持病があるとダイビングは出来ないのでしょうか?
現在健康なダイバーの皆さんも、他人事ではありません。
持病とダイビングについて、一度考えてみませんか。
この記事の目次
ダイビングができない病気とは
ダイビングでは、水中という特殊な環境においてスムーズな呼吸や運動を行う必要があります。
そのため、喘息や肺気腫・気胸などの呼吸器系疾患、不整脈や心臓病などの循環器系の病気、甲状腺の病気を持っている人は、水圧の影響を受けて病状の悪化や症状を発症させる可能性があるためダイビングは禁忌とされています。
他にも、てんかん・糖尿病といった意識障害を起こす可能性がある人や、ヘルニアの人もダイビングはできません。
医師の診断書が必要な病気
ダイビングに参加するためには『病歴診断書』に記入するのですが、問診の病状に該当する場合に、医師の診断書を提出する必要があります。
インターネットで病歴診断書は入手できるので、事前に該当する病気を確認しておきましょう。
一般的に、高血圧や低血圧、小児喘息などの呼吸器系や循環器系の持病、うつ病やパニック障害などの精神疾患、偏頭痛、現在通院中や服薬している人などは、医師に相談してみましょう。
軽度の場合や長期間発作を起こしていないのであれば、診断書の提出でダイビングに参加できるかもしれません。
ただし、ダイビングショップによっては、医師の許可があっても参加できない場合があることを理解しておきましょう。
ダイビングに理解のある医者に診断してもらおう
医師の診断書はどの病院でもらっても良いわけではありません。
もし、診断書を書いた医師がダイビングによる体への影響について把握していないと、大きなリスクを負うことも考えられます。
かかりつけの医師がダイビングに詳しくなかった場合、万が一のことを考えてセカンドオピニオンも必要です。
病歴診断書にウソは厳禁
ダイビングに参加するためには、病歴について申告する義務があります。
ダイビングに限ったことではありませんが、自然相手のレジャーやスポーツには、ある程度の危険が伴うことを認知しておかなければいけません。
ちょっとくらい大丈夫だろうと虚偽の申告をしてしまうと、取り返しのつかないトラブルを起こしたり、周囲に迷惑をかけたりするかもしれません。
ご自身のため、そして周りの人のために、必ず正直に申告しましょう。
一過性の病気も油断大敵
アレルギー性鼻炎や中耳炎、風邪の症状がある人は、ダイビングを控えましょう。
副鼻腔や耳管に炎症があると、スクイズや耳ぬきができなくて苦しい思いをするかもしれません。
無理に耳ぬきをしようとして三半規管に異常が現れると、めまいや難聴を引き起こすこともあります。
せっかくのダイビングをキャンセルするのはとっても悔しいと思いますが、まずは健康を取り戻すことが第一です。
無理に参加しても辛い思い出になると台無しなので、次回の楽しみにとっておきましょう。
持病があってもダイビングができる場合もある
ダイビングに挑戦したいけれど持病があるからと迷っているのなら、一度主治医に相談してみましょう。
持病にはさまざまな種類がありますが、症状によっては医師の診断書があれば参加できるかもしれません。
今は健康だからと油断している人も、生活習慣病などの持病持ちにならないとは限りません。いつまでも元気にダイビングが楽しめるように、健康的な生活を送るように心掛けましょう。