ダイビング保険ってなに?入っていない時との違いは?
ダイビングツアーを申し込むと、保険の加入を自分で入るようにすすめられたり、保険料が込みの価格設定になっていたりすることがあります。何も起こらないかもしれないのに、ダイビングの保険は本当に必要なのでしょうか。
この記事の目次
ダイビング保険とは
水中で遊ぶダイビングは、器材に依存するスポーツとはいえ、自己責任で自分やバディのことを守らなければいけません。どんなに慎重になっていたとしても、不慮の出来事はどんな場面でも起こります。
そんなニーズに応えて、ダイビング保険を販売している保険会社はいくつか存在します。さまざまなタイプの保険が販売されていますが大きく分けて2種類あり、ダイビングに特化したタイプと、旅行保険でまかなうものがあります。どの保険会社でも、ダイビングは危険なスポーツに含まれないため、通常の旅行保険でも保障を受けることが可能です。
ダイビング保険や旅行保険の保障内容の例
1.DAN JAPAN
ダイビングに特化した保険です。入会した時点で、レジャーダイビング保険に自動加入となり、一年単位で更新になります。国内外でのダイビング中に起きた不慮の事故や減圧症治療、遭難時の救助活動などに対して保障があります。
掛け金 年間8,000円
入院(国内のみ) 日額8,000円
通院(国内のみ)日額5,000円
死亡・後遺障害 100万円(国内外とも)
救援者費用 100万円(国内)・600万円(海外)
2.PADIダイバーズ保険
世界シェアトップのCカードの認定団体によるダイビング保険です。怪我や入院以外に、携行品や個人賠償責任の保障もついています。
掛け金 月額1,000円(スタンダード)/1,980円(ハイグレード)
入院 日額2,000円/5,000円
通院 日額1,000円/3,000円
死亡・後遺障害 90万円/200万円
救援者費用 200万円
携行品損害 30万円/50万円
3.損保ジャパン「OFF」(海外旅行保険)
海外旅行の保険ですが、スキューバダイビングでの事故や入院、日本への移送なども保障となります。旅行出発当日でも申し込めて、保険料は1日刻みだから利用しやすいというメリットがあります。
海外旅行全般が保障になるので、万が一に備えて入っておくと安心です。
例)オーストラリア7日間
掛け金 2,870円(PAタイプの場合)
傷害死亡・後遺障害 1,000万円
治療費用 1,000万円
賠償責任 1億円
携行品損害 30万円
救援者費用 1,000万円
航空機寄託手荷物遅延等費用 10万円
他にも、1日単位で申し込める国内・海外旅行保険が、au・ドコモ・ソフトバンクといった携帯電話キャリアからも販売されています。数百円から申し込めて、携帯代金と合算して支払うため手軽で、直前でも申し込みができます。頻繁にダイビングツアーに参加している場合をのぞくと、旅行保険のみで良いかもしれません。ただ、必ず何かしらの保険には入っておくことをおすすめします。
保険が必要なシチュエーション
ダイビング旅行に出発した場合の、リスクについて考えてみましょう。
まず、行き帰りの事故や飛行機の遅延、そしてダイビング中のケガや、減圧症。もし僻地の場合、病院までの移動費用、治療費、入院費、遭難した場合の救援費用、家族を呼ぶ費用、カメラなどの携行品の紛失や破損、不注意により他人に怪我を負わせてしまった場合など…。
このように、最悪の事態を想定しておくと、あらゆる場面でトラブルが起こり得るということになります。
さらに海外の場合、健康保険は使えません。日本国内で保険診療ができる内容であれば、後日補填されますが、それ以外は全て実費です。万が一遭難して、ヘリを数日飛ばした場合、数百万単位の費用がかかる可能性もあります。
このように、ダイビングは自己責任で楽しむレジャーです。リスクをしっかり想定して準備し、いざというときに困らないようにしましょう。
保険料が込みの場合も
パッケージツアーの場合は、旅行代理店で保険に加入している場合や、推奨の保険を紹介してもらえることもあります。また、ダイビングショップによっては、保険料込みの価格設定になっていることもあるので、旅行条件書などで事前に確認しておきましょう。他にも、クレジットカードに旅行保険が付帯されていることもあります。重複して保険をかけすぎないようにあらかじめ調べておきましょう。
おわりに
ダイビング保険は、いざというときに頼りになる、ありがたい制度です。危険なスポーツではないとしても、それなりのリスクは常にあり、携行品も高価なアイテムが多くなります。無理して高額な保険を掛ける必要はありませんが、自分に合った保険を納得して選ぶように心がけてくださいね。その中でもやっぱり保険料込みのパッケージツアーが楽でお得です。