ダイビングを仕事にしたい!インストラクターになるために必要なこと
ダイビングが好きすぎて、仕事にしたいと思ったことはありませんか?
実際には体力も気力も負荷が大きく、収入面も他業種と比較すると高くありません。それでも、大好きな海で毎日過ごせるだけで幸せ!
という、根っからの海好きな人なら、ダイビング愛と情熱をもって、素敵なプロダイバーになれるはず。
今回は、ダイビングを仕事にするなら取得したい、インストラクターについてご紹介します。
この記事の目次
ダイビングインストラクターの仕事とは
・Cカード取得のための講習
ダイビングは、必要な知識やスキルを習得していないと重大な事故につながる可能性があるため、ダイビングの民間団体によって認定資格(Cカード)が発行されています。
ダイビングインストラクターは、Cカードを取得するためのダイビングのスキルや知識を指導することができます。
・ダイビングツアーのガイド
Cカードがなくても潜ることができる体験ダイビングや、ファンダイビングのガイドとしてツアーに同行します。
当日に天候や潮流の確認をし、その日のコンディションに合わせたポイントへゲストを案内します。珍しい生き物がいたらスレートを使って説明したり、ユニークな地形を案内したり、記念写真を撮ったり、安全に配慮しながらゲストを楽しませましょう。
・陸上での仕事
ショップの規模にもよりますが、多くのショップは少人数で業務を分担して運営しています。
そのため、ゲストへの連絡や送迎、機材の点検、出航の準備、ブリーフィングや後片付け、機材の販売など、その業務は多岐にわたります。
時にはブログ・SNSの運用や、ショップイベントの企画などを任されることもあるかもしれません。
インストラクターまでの道のり
ダイビングのインストラクターになるためには、ステップアップを重ねて、最終的にインストラクターの資格を取得することになります。プロコースへ進む場合、レスキューダイバーまでは取得しておきましょう。
ここでは、指導団体PADIの例をご紹介します。
・ダイブマスター(DM)
プロダイバーを目指す人の第一歩です。受講するには、OWからレスキューダイバーまでの取得が必要です。ダイブマスター取得には、講習・教材・申請費用を合わせて20万ほどかかります。
所要日数は平均で約10日程度です。
・インストラクター開発コース(IDC)
インストラクター試験を受けるために必要なトレーニングコースです。
AI(アシスタント・インストラクター)とOWSI(オープンウォーター・スクーバ・インストラクター)の2部構成なので、時間や費用をかけても良ければ、AIとOWSIを別々に取る方法もあります。
ダイブマスターの取得が必要で、所要日数は約1週間。費用の目安は20万円ほどです。
・EFRインストラクターコース(EFRI)
ケガや病気の緊急時に対処できるエマージェンシーファーストレスポンスと呼ばれるスキルを講習・認定できるインストラクターになるためのコースです。
OWSIの登録のために取得は必須です。
過去1年以内にEFRを修了している場合に参加でき、所要日数は1~2日、費用は約5万円です。ダイブマスター以上であれば、取得後にEFRコースを開催できるようになります。
・インストラクターエグザミネーション(IE)
インストラクター試験です。IDCの認定を受けて1年以内に試験を受ける必要があるので注意しましょう。筆記、知識開発プレゼンテーション、限定水域、オープン・ウォーターの4つのセクションで試験があり、日程は2日間です。
費用は4つのセクション全てで約10万円かかります。
不合格の場合は、該当するセクションのみを受講し、再チャレンジすることができます。
インストラクターを目指す方法
・ダイビングショップで働きながら
ダイビングショップの仕事をしながら、インストラクターを目指す方法です。
雑務や送迎などのお手伝いが中心ですが、ダイブマスターまで取得すればインストラクターの補助としてダイビングに同行することもできます。
ただし、収入は全く期待できません。
ショップ側の立場でゲストと接し、ダイビングショップの裏側を知ることができるので、接客や仕事の段取りなど経験を積むには絶好の環境ともいえます。
気力・体力ともに鍛えられ、即戦力として使えるため転職にも有利です。
■体力自慢は「ワーキングスタディ」制度がお得
現地サービスで目にする制度ですが、実際にダイビングショップで働きながらインストラクターを目指す制度です。実務経験を重ねながら効率的に勉強できるだけでなく、インストラクターまでの講習費用が無料や格安になるため、コストを抑えたい人はチェックしてみましょう。
ショップによって待遇は異なりますが、そのままそのショップへの就職や就職先を紹介して貰えることもできます。繁忙期などを実際に体験することで、現実を知るという意味でもきっと良い経験になるはず。
ダイビングを仕事にしたいのなら、おすすめの制度です。
・本業を維持しながら副業でインストラクターを目指す
インストラクターの資格取得を目指しながら普通に働く方法です。
さまざまな年齢でチャレンジできるから、現在の収入を維持したままインストラクターになりたい人におすすめです。仕事と両立しなければいけないので大変ですが、ゲストダイバーとしての立場でショップと接するので、お客さん目線での対応や接客に活かせる経験が身につきます。
インストラクター取得後は、ダイビングショップへの転職や、本業を維持したまま非常勤スタッフとして活躍するといった道があります。
おわりに
インストラクターの仕事は、楽しさはもちろん、安全に潜るための知識やスキルを教えなければいけないので、責任も重大。大変なこともたくさんありますが、やりがいがあります!
たくさんのダイバーを育てて、海の楽しさをたくさんの人に伝えてくださいね。