自分に合ったダイビング用ウェットスーツを選ぼう!
ダイビングの器材を揃えていくと、ウェットスーツの選び方で悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。
器材とのカラーコーディネートやデザイン選びたい気持ちもわかりますが、ウェットスーツが持つ役割を理解したうえで、自分にぴったり合ったウェットスーツを選んでみてくださいね。
この記事の目次
ダイビング用ウェットスーツの役割とは
海外では水着でダイビングをする人もいますが、あまりおすすめできません。というのも、ウェットスーツには次のような要因からダイバーの体を守るという、大きな役割を持っているためです。
・冷えから体を守る
海水温が高くても、水深が深くなると水温は下がり、長時間体温よりも低い温度の状態では体温が奪われてしまいます。体が冷えると動きや感覚が鈍くなり、トラブルを招く可能性も。
万が一漂流する事態に陥っても、体温を保つことで体力の温存にもなります。
・ケガを予防する
ウェットスーツを着ることで、岩やサンゴにぶつかってできる水中でのケガを予防します。
ほかにも、攻撃的な魚や、クラゲやガヤ・イソギンチャクなどの刺胞動物からも身を守ってくれます。
・浮力を確保する
ウェットスーツは気泡をたくさん含むラバー素材(スキンとも呼ぶ)にジャージ生地を張り付けたものが主流のため、一定の浮力を持っています。
水面移動時や、緊急時の浮力を確保したい場合にも役立ちます。
このように、ウェットスーツを着ることで様々なトラブルから体を守り、安全なダイビングを楽しむことにつながります。
形状や厚さはどれを選ぶとよい?
ウェットスーツの厚さには、3mm、5mm、6.5mmなどのさまざまな種類があります。水温や気温に合わせた厚さを選びましょう。
例えば、真夏の海でしか潜らないのであれば3mmでも十分ですが、初めてウェットスーツを購入するのであれば、春や秋でも潜ることができる5mmを選ぶと汎用性が高いのでおすすめです。
ウェットスーツの形状には、フルスーツ(ワンピース)とセパレート(ツーピース)タイプがあります。
ツーピースは、上半身だけの『ボレロ』に『シーガル』と呼ばれる半袖や、『ロングジョン』と呼ばれるノースリーブタイプのウェットスーツと組み合わせることができます。
生地が重なっている部分があるため、ワンピースよりも保温効果が高くなります。
また、水温や気温に応じた組み合わせができるので便利。
ウェットスーツには、袖と裾にジッパーが付いたタイプがありますが、脱ぎ着しやすいのでおすすめです。
ダイビング用とサーフィン用は何が違う?
ウェットスーツには、ダイビング用とサーフィン用が存在します。
サーフィン用は動きやすさが重視されているので、生地の気泡が多くて軽さがあります。
サーフィンに対してタイビングは水中にいる時間が長いので、サーフィン用のウェットスーツでは気泡がつぶれてしまい、耐久性が失われてしまいます。.
そのためダイビング用のウェットスーツは気泡が少なく重さがあります。
その分水圧に耐えられる素材が使われているので、ダイビング用のウェットスーツで潜るようにしましょう。
ウェットスーツを自分で買うときの注意点
ウェットスーツを選ぶときは、価格やデザインも大切ですが、なにより自分の体にフィットしていることが重要になります。
ウェットスーツで海に潜ると、浸み込んだわずかな水が、体温で温められて体を覆うため体の冷えを予防します。
もしサイズが大きくて大量の水がウェットスーツの中に入ると、保温効果は失われ、逆に体を冷やしてしまいます。また、サイズがきついと動きづらく、締め付けによって息苦しくなってしまいます。
購入前は必ず試着をして、体形に合ったものを選びましょう。
ウェットスーツを自分で買うときの注意点
ウェットスーツを選ぶポイントは、自分の体にフィットしているかどうかが最も重要です。
ウェットスーツの保温効果は、生地に浸み込んだ水が体温で温められて体を覆うことで冷えから体を守ります。
もしサイズが大きくて大量の水がウェットスーツの中に入ってくると、逆に体を冷やしてしまいます。反対に、サイズがきついと締め付けによって息苦しさや血行不良によってトラブルを招く可能性もあります。
購入前は必ず試着をして、体形に合ったサイズを選ぶようにしましょう。
ウェットスーツのおすすめのメーカーは?
国内外には多くのダイビングメーカーがあり、どこが作ったウェットスーツが良いのでしょうか。
生地や機能面でそこまで大きな違いはありません。
ウェットスーツはフィット感が大切なので、既製品のサイズが合うのであれば既製品で何も問題ありません。
陸上と水中ではフィット感が異なるので、ダイビングで実際にレンタルをしてみて、既製品のサイズ感を試してみるのもおすすめです。
セミオーダーとは
既製品をベースに、採寸した個人のサイズに合わせて数か所を調整して作成します。
既製品を試着してみて、数か所の微調整でぴったり合いそうという方におすすめ。
フルオーダーよりも安価ですが、大幅な調整はできません。
フルオーダーとは
自分の体形に合わせて作るので、水中でのパフォーマンスも向上します。
既製品サイズでは合わない人や、自分好みのカラーデザインや機能的なオプションを付けたい人におすすめ。
価格が高価になり、納期に時間がかかるというデメリットも。
■World Dive
国内に自社工場を持つメーカー。自社オリジナルで作成した豊富な既製品パターンから選べるので、フルオーダーに近いフィット感のあるウェットスーツが手に入ります。
優れた機能性のほか、遊び心のあるデザインやカラーバリエーションにも注目です。
■GULL
(株)キヌガワが手掛ける老舗ブランド。シンプルなデザインと、保温性や脱ぎ着のしやすさなど、スタンダードで高い品質が自慢。
姉妹ブランドの「cocoloa(ココロア)」は、ハワイを思わせるカラフルな色使いとデザインで、女性ダイバーから高い支持を得ています。
■アクアラング
世界最大を誇るダイビングギアメーカー。様々な環境の海に対応した機能性の高いスーツは要チェック。
両手両足首に通常の3倍の長さのファスナーが付いた「ロングコイルファスナースーツ」は脱ぎ着しやすく、体力に自信のない女性やシニア世代におすすめ。
■MOBBY’S
宮城県に本社と工場を持つ(株)モビーディックが手掛けるブランドの一つ。多彩な素材や形状のほか、カラーバリエーションも豊富です。
ベアトップパンツとボレロの2ピース「SHE’S COCO」や細見えカラーリングの「QUEEN ESTEE」などは女性ダイバー必見。
■Hele i Waho
人と海を繋げたいという想いから誕生したマリンブランド。ハワイからインスピレーションを受けたファッション性の高いデザインと、リーズナブルな手軽さが人気。
ウェットスーツは既製品ですが、スーパーストレッチ素材によって優れたフィット感が得られます。
ウェットスーツの洗い方
ダイビング後は海水を含んでいるため、放置するとカビや雑菌が繁殖します。劣化も早くなるため、品質を保つためにもしっかりお手入れして長持ちさせましょう。
ダイビングを洗う際は、大きなバケツや自宅の浴槽に真水をためて、押し洗いするとしみ込んだ海水が抜けます。
熱いお湯は生地を傷めるので、水が冷たい場合はぬるま湯を使いましょう。
2~3回、水を入れ替えてしっかりと塩分を流します。
ウェットスーツ用のシャンプーもあるので、気になる方は試してみてくださいね。
ファスナー部分に塩が溜まりやすいので、水の中で開閉しながらしっかり洗い流しましょう。
ウェットスーツの保管方法
濡れたウェットスーツを干すときは、水分を含み重くなっているので、肩の部分が幅広なハンガーを使うと型崩れしません。
ウェットスーツ用の丈夫なハンガーも販売されています。
水分が残っているとカビや匂いの原因になるので、最初は裏返しで干して、完全に乾いたら表に返してさらに1日程度干しましょう。
直射日光にあてると生地の変色や劣化が進むため陰干しがおすすめです。
完全に乾いたら、裂け目や穴が開いていないかをチェックしましょう。
穴が開いていた場合、ウェットスーツ用のボンドを使うと自分で応急処置ができます。
収納する際は、折り畳んだままだと折り目の部分がつぶれて劣化してしまうため、ハンガーに干したまま収納すると良いでしょう。
ウェットスーツをレンタルするときの注意点
多くのダイビングショップでウェットスーツのレンタルが可能です。
レンタルを申し込むと、身長と体重を伝えてショップ側で体形に合いそうなサイズを選んでもらいましょう。
快適なダイビングのために、体形に合ったウェットスーツと適正ウェイトの準備に必要なので、素直に申告してくださいね。
繁忙期などは状態の良いスーツが少ないこともあるので、希望があれば事前に伝えておくことも大切です。
おわりに
ウェットスーツ選びの一番大切なポイントはフィット感です。
次に素材やファスナーなどの機能面、そしてカラーやデザインという優先順位をつけて検討してみましょう。
特に、既製品のサイズが合わない方や、モチベーションが高まるお洒落なウェットスーツを着たい方は、ぜひ自分専用のウェットスーツを手に入れて、快適なダイビングを楽しみましょう!