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ダイビング中にサメに会っても大丈夫?出会える種類とリスクをご紹介! 

 公開日時:2019/11/06
この記事は約 6 分で読めます。 13,294 Views

世界中の海には約500種類以上のサメが存在していますが、日本の近海でも約130種のサメが確認されています。

約22cmの世界最小のサメ「ツラナガコビトザメ」に、約14mの大きさが確認されている世界最大の「ジンベエザメ」など、大きさや姿かたちも多種多様です。

そんなサメの魅力にはまったダイバーやノンダイバーは数知れず。

ダイビング中にサメと遭遇することもあるので、危険かどうかを知っておくといざという時に安心です

 

サメって人を襲わないの?

世界中の海で、サーファーや海水浴客がサメに襲われたというニュースが報告されています。

サメは鋭い歯で人を襲うというイメージを持っている人は少なくないと思いますが、すべてのサメが凶暴なわけではありません。

全種類のサメの中で1割ほどのサメが人を襲う可能性があると言われています。

リスクを回避するために危険な種類のサメを知り、不用意に近くことがないよう危機感をもつことが必要です。

 

ダイビング中にサメに出会ったら?

ネムリブカ

沖縄などではネムリブカなどを岩陰でよく見かけます。

穏やかな性格のサメなのでほぼ無害ですが、刺激すると攻撃される可能性もあります。

どんなサメでも距離を詰めすぎると危険ということを覚えておきましょう。

ダイビング中は、攻撃的な種類のサメに遭遇する可能性も十分あるので、その場合は落ち着いて速やかにサメから遠ざかる必要があります。

自己判断は危険なので、海の中ではガイドやインストラクターの指示に従いましょう。

間違ってもシャッターチャンスを狙って追い掛け回すなんてことはやめましょうね!

 

見かけたら慌てず退避!危険なサメ

・ホホジロザメ

映画「ジョーズ」に登場した、人食いザメのイメージが強いサメ。

ノコギリのような歯を持ち、頭も良くてどう猛です。

体長も約5mと巨大で、頬が白いことが名前の由来。世界中で襲撃された事故が起きています。

・ヨゴレ

絶滅が危惧されているサメです。

体長は約3m以下と中型ですが、凶暴な性格です。

外洋性のため沿岸性のサメよりも被害例は多くありません。

ヒレの先が白く汚れているように見えることからその名がつけられました。

・タイガーシャーク(イタチザメ)

ダイビング中の目撃情報も少なくありません。

体長は約4m近くという大型のサメで、トラのような縞模様が特徴的。

好奇心旺盛で攻撃的な性格をもち、ありとあらゆるものを飲み込むといわれています。

・オオメジロザメ

海水のみならず、淡水域にも侵入するサメ。

どっしりした太めのシルエットで、最大4mほどに成長します。

気性が荒く攻撃的。何でも食べる雑食性を持っています。

・ヨシキリザメ

日本では最も水揚げ量が多いサメで、水産加工品などの資源として利用されています。

体長は最大で4mほど。人や船を襲ったという事例がある凶暴なサメ。

目が大きく細長い流線型をしています。

 

サメ対策グッズを活用しよう

ダイビングはしたいけど、とにかくサメが怖い!

という方は、サメ対策用のアイテムを探してみましょう。

強力な磁気を備えた「シャークバンズ」という商品は、手首や足首に装着することで、サメの方向転換を促すアイテムなのだとか。

 

沖縄で見かける代表的なサメの種類

・ホワイトチップシャーク(ネムリブカ)

もっともポピュラーで、穏やかな性格のサメです。

ダイビング中に岩陰で眠っている姿をみることがあります。

大きさもだいたい1m~2mほど。ただし、攻撃性が低いとはいえむやみに近づく行為は危険です。

・ハンマーヘッドシャーク(シュモクザメ)

与那国島などで見られる大群がダイバーから人気。

沖縄エリアでも単体で泳いでいる姿が確認されています。

ダイバーを襲ってくることはありませんが、海水浴場に出没すると遊泳禁止になるくらいの危険性はあるので、距離感に注意しましょう。

・ジンベエザメ

ジンベエザメ

美ら海水族館の人気者、大きなからだと水玉模様が特徴的なサメです。

オキアミなどのプランクトンを捕食するので、人を襲うことはありません。

沖縄本島のジンベエザメダイビングでは、一緒に泳ぐことができます

・ネコザメ

最大で120cmほどの、トラザメ科のサメ。

大きな頭が猫のようなので、その名がつけられました。

貝類や甲殻類をエサにするので、人に危害を加えることはありません。

比較的浅めの水深にも出没します。

・トラフザメ

サンゴ礁などにも生息する絶滅危惧種のサメです。

幼魚の頃は横縞模様で、大人になるにつれて横縞が消えて斑模様に変化します。

最大3mほどの大型のサメですが、おとなしい性格で無害のため、ダイバーや水族館で人気があります。

・カマストガリザメ

約2m大きさのサメですが、動きが素早く臆病な性格をしています。

サンゴ礁や汽水域などの浅瀬に生息する絶滅危惧種です。

人を攻撃することはありませんが、捕食活動中は興奮して人を襲う可能性があります。

・タイガーシャーク(イタチザメ)

近づいてはいけない危険なサメです。

ノコギリのような歯をもち食べるものを選り好みしない「機会選択的捕食者」。

浅瀬や沿岸部にも出没することがあるため、十分な注意が必要です。

 

適度な距離感で安全に潜ろう

海の中も陸と同じように、素敵な景色や可愛らしい生き物もいれば、攻撃的で危険な生き物も生息しています。

人を襲わないといわれているサメでも100%安全ということは言えません。

正しい知識と適切な行動を心がけることで、安全にダイビングが楽しめます。

もっと近くでサメを見たいと思っても、インストラクターの指示を守って行動しましょう!

 

 

ライター紹介 ライター一覧

tsumugi

tsumugi

九州在住。ダイバー歴は10年、経験本数は300本以上。海外でのダイビング経験もある女性ダイバー。初めて訪れた石垣島でダイビングを体験後、ダイビングの魅力にはまり地元でCカード取得。
その後は地元ショップに足繁く通い近郊を中心に年間50本ペースで潜る日々を送る。
所持しているライセンスはPADIのレスキューダイバー。

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