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泳げない私がダイビングをはじめようと思ったきっかけ

 公開日時:2020/08/04
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きっかけ

海は入るものじゃなくて眺めるもの…。ダイビングはおろか海の中にまったく興味がなかった私が、ダイビングの魅力に目覚め、ライセンスを取り、極寒の海や海外でも潜るようになったすべてのきっかけは、今から10年くらい前に女友達と二人で行った、初めての石垣島旅行でした。

沖縄は本島しか行ったことがなく、独特な文化や建物、美味しい沖縄料理、エメラルドグリーンの海、白い砂浜…日常を忘れさせてくれる魅力と癒しが溢れているので大好きな場所です。

ダイビングと出会う前も海で遊んではいましたが、ホテルのビーチで海水浴を楽しむくらいでした。

なにせ私は泳げません。だから正直、浮き輪を持っていても足が付かない場所が怖いんです

そんな私ですが、何度目かの沖縄旅行で初めてシュノーケリングをしたときに、サンゴ礁を熱帯魚がキラキラ泳ぐ海の中を目にします。その光景があまりにも綺麗で、少しずつ海の中の景色や生き物に興味を持つようになったのでした。

話を戻すと、石垣島を訪れたのは10月の中旬頃。半袖でも快適に過ごせる気候ですが、台風シーズンのため、かなりお値ごろなツアーを発見!

宿泊は石垣島最大の湾である”名蔵湾”沿いの「名蔵ヴィレッジ」というコンドミニアムです。市街地からは車で20分ほどかかりますが、ミニキッチンが付いたお部屋は広々として天井も高く、シーリングファンがお洒落でした。ヤモリがいっぱいいましたが、無害なのでスルーです。というか、むしろ家の守り神とされているので有り難い存在ですね。

せっかく石垣島へ行くからダイビングに挑戦したい!という友人の後押しもあって、海に潜ることを決意するのですが、直前に事情が変わってダイビングは私一人で参加することに…。泳げない・人見知り・お一人様慣れしていない。当時、そんな難ありの私が利用したダイビングショップは、午前・午後で各1組完全貸し切り制のダイビングショップ。一人でも怖くなさそうな可愛いホームページだったことも、お店を決めたポイントでした。

フルレンタル付きの体験ダイビングで、持ち物は水着とタオルとお財布があればOK!港に集合したら、早速ウェットスーツを着用します。ところが、レンタルした3ミリウェットスーツがピッチピチ。インストラクターさんに手伝ってもらってなんとか着ることができました。幸か不幸かマンツーマンです。恥ずかしい…!

レンタル器材を申し込む際に申告するサイズは、しっかり真実を伝えましょう。ダイビング器材って、フィット感が大事です!

ウェットスーツはある程度伸縮するはずなんですけどね。

港を出発すると、台風が近くに停滞していたので海はなかなかの荒れ模様。

悪天候でも比較的穏やかな海況だという竹富島エリアの浅場までボートで向かいます。白波が立ち、濁っている海を見ていると不安は募るばかりでしたが、到着までに耳ぬきやマスククリアなどの方法を教わっていると気が紛れました。船酔い対策と耳抜きをしやすくするためにしょうが飴を貰ったのですが、幸い乗りものには強い体質なので、船酔いはしませんでした!

ポイントに到着したら、すぐにエントリーします。

ざぶざぶ揺れるボートのハシゴにつかまり、半分水中にいる状態で器材を背負わせて貰いました。恐る恐る潜行すると、水面の荒れ模様が嘘のように静寂がひろがります。呼吸をしながら水中に潜るというドキドキワクワクなあの瞬間は、今でも鮮明に覚えています。

初めての耳ぬきも、そんなことして鼓膜が破れないのかと心配でしたが、特に問題もなくクリア♪

潜る直前は緊張と不安も最高潮でしたが、水中でくぐもって聞こえる自分の呼吸音と海の青さに不思議とすぐに落ち着きました。

視界のすべてが青に染まり、海底には真っ白な砂地が広がります。

陸では曇り空なのに、海の中がすごく明るかったことが不思議でした。重めのウエイトを着けられ、水深10mくらいの砂地に沈められます。両手を使って歩くように海底を進み、辿り着いたサンゴの根では、カラフルなスズメダイやハナゴイ、ハナミノカサゴが泳いでいて、貸してもらった水中カメラのシャッターを夢中で押していました。

まだまだ海水浴シーズンといわれる10月中旬の石垣島ですが、50分くらい潜っているとさすがに体が冷えてしまいました。でも、それ以上に興奮冷めやらない自分がいて、終わってしまうのが悲しかったです。

何もかもが新鮮だった初めてのダイビング。その時に教わったスキルや写真撮影のコツは、ふいに思い出すこともあって、後のダイビングでも役立ちました。じっくり相手をして貰えることが、少人数制のいいところです!

石垣島の海には、サンゴ礁や美しい砂地が広がるポイントや、マンタにほぼ必ず出会えるポイントなど、魅力的なダイビングポイントがたくさんあります。

数年後にファンダイビングで再訪しますが、体験ダイビングだけでは知り得なかった海の魅力をさらに実感しました。

もちろん、石垣島には陸もすごく魅力があって、石垣牛や八重山そばなどの美味しい食べ物があり、川平湾や竹富島といった観光スポットも充実しています。のんびり流れる島時間に包まれて、とっておきの休日が過ごせる場所ですよ!

これからダイビングに挑戦しようかなという人は、ぜひ最初は沖縄や離島などの、浅場にサンゴや熱帯魚がいる綺麗な海がおすすめです。できればその時に、水中写真や動画も撮ってみましょう!

私が初めて撮影した水中写真は全部イマイチでしたが、日常に戻ったあとに何度も見返したことでダイビング熱が冷めることがなく、Cカード取得へと突っ走ってしまいました。思い出を形に残すって、大切ですね。

もし、ダイビングに興味があるけど踏ん切りがつかない…と迷っているのなら、ぜひ今年は思い切って挑戦してみませんか?きっと忘れられない思い出になりますし、新しい世界が広がるかもしれませんよ!

ライター紹介 ライター一覧

tsumugi

tsumugi

九州在住。ダイバー歴は10年、経験本数は300本以上。海外でのダイビング経験もある女性ダイバー。初めて訪れた石垣島でダイビングを体験後、ダイビングの魅力にはまり地元でCカード取得。
その後は地元ショップに足繁く通い近郊を中心に年間50本ペースで潜る日々を送る。
所持しているライセンスはPADIのレスキューダイバー。

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