与那国島ダイビングを楽しむための完全ガイド!おすすめポイントやショップ、観光情報など与那国島の魅力をまとめて紹介します。
個性的な離島が集まる八重山諸島の中で最も西に位置し、どこか異国情緒漂う与那国島。運がよければ台湾が見えるほど!夏がシーズンのダイビングですが、与那国島でのメインシーズンはなんと冬!冬でもダイビングがしたい!と思っているダイバーさん、与那国島へ行ってみませんか?人気のハンマーヘッドシャークに遭遇できるかも!与那国島ダイビングの基本情報から見逃せないダイビングポイント、アフターダイブにおすすめの観光スポットまでまとめてご紹介します!
この記事の目次
与那国島ってどんな島?(行き方・島の概要)
日本の有人島の中で最西端に位置する与那国島。そのため、国内の島々よりも国境を越えた台湾の方が近く、まさに国境の島といえるでしょう。与那国島の面積は約29㎢。車を利用すれば、1時間程で島を周ることができます。
与那国島へのアクセス方法は、飛行機か船の2通りあります。船は、石垣島と与那国間を結び、所要時間は約4時間半。飛行機に比べると時間はかかりますが、片道3,550円と料金は飛行機のおよそ半額です。しかし、船が運航する日は限られており、石垣発の場合は毎週火曜日と金曜日。与那国発の場合は、毎週水曜日と土曜日で、いずれも午前10:00発の1便のみとなります。こちらの船は外洋を通り、黒潮の影響を受けるため、非常によく揺れます。そのため、船酔いをしやすい方は、飛行機の利用をおすすめします。
しかし、夏であれば冬場より海況も少し穏やかなので、船を利用するなら夏が狙い目ですね。
飛行機の場合、沖縄本島の那覇と石垣島から与那国島まで、それぞれ直行便が運航しています。
那覇からは約1時間半。石垣島からは、与那国島へのアクセスにかかる時間としては最短の30分です。
そのため、石垣島から飛行機を利用するパターンが最も主流のアクセス方法です。
石垣島からは、往復割引利用で約15,000円です。
これは、那覇⇔与那国間を結ぶ飛行機の片道料金よりもお安めです。
基本的に朝から夕方までに3便運航しており、朝一のフライトを利用すれば、最低でも2ダイブは潜ることができます。
与那国島ダイビングの基本情報
ダイビングのメッカでもある与那国島。
平均水深が深く、潮の流れがある与那国島では全てボートダイビングの上、基本的にはドリフトダイビングにて行います。
与那国島の人気ポイントへ行く場合は、基本的に中級以上のレベルが必要です。
そのため、必要スキルがない方は、希望のポイントに行けない、もしくはダイビングの参加自体ができないこともあります。ショップや参加する時期によっては、初心者歓迎の場合もあります。
与那国島の人気ポイント「海底遺跡」も場所によっては、体験ダイビングで行けるところもあるので、スキルの条件等なく楽しむことができます。
与那国島のダイビングポイントは比較的に港から近いので1ダイブごとに港に戻るスタイルです。港に戻ってお昼休憩をとった後に、2ダイブ目に向かいます。3ダイブする場合は、そのあと港に戻って少し休憩をはさみ、また海へ出ます。
与那国島ダイビングのシーズンは?
基本的には1年中楽しむことができます。春は、イソマグロやギンガメアジなどの回遊魚の群れを楽しめます。
夏には、ナポレオンの出没率が高く、マクロ系の生物も充実しています。しかし、与那国島のダイビングといえば冬のダイビングが魅力的。
沖縄のダイビングといえば、基本的に夏がベストシーズンですが、与那国島は12月~2月が、まさにベストシーズン!
与那国島ダイビングの象徴である「海底遺跡」と「ハンマーヘッドシャーク」は、冬だからこそ楽しめるものです。
夏は南からの風が吹きます。そのため、島の南側に位置する海底遺跡のポイントは、風や波の影響を受け、ポイントまで行くことができない場合もあります。
また、ハンマーヘッドシャークは冬から春にかけて与那国島周辺に現れます。
12月~2月頃には、100匹以上の大群に遭遇することもあります。
夏の与那国島ダイビングは?
一年中、ギンガメアジやバラクーダなど大物や回遊魚には出会えます。
ハンマーヘッドシャーク狙いの冬ダイビングとは違い、比較的のんびり潜ることが多いので、初心者の方でも参加しやすいですね。
夏場に与那国島の海に慣れておくのもいいかもしれません!
夏の日差しを浴びて、与那国島の海は吸い込まれるような美しく輝いています。
与那国島で抑えておきたいダイビングポイントは?
「海底遺跡」
与那国島で最も人気のダイビングポイント。
昭和61年に地元のダイバーによって発見された遺跡のような大きな岩。遺跡のような…というのも実は、この大きな岩が遺跡かどうかはいまだに解明されていません。
自然に生み出されたようで、人工的に造られたような形跡も多数あります。
階段状の岩や、通路やステージを連想させるものなどが多く、神秘的な空間が広がります。
そんな多くの謎を持つ岩は、「海底遺跡」と呼ばれるようになり、多くのダイバーが、この遺跡を目当てに集まります。
海底遺跡の中でも、いくつかのポイントに分かれており、各ポイントに名称がつけられています。
■城門(アーチ門)
名前の通り海底遺跡の入口にあたり、基本的にエントリーしてから最初に行くポイントです。この城門を通りぬけて、遺跡の中へ入っていきます。門と名が付いていますが、入口は大変狭く、人ひとり通り抜けるのがやっとのスペースです。周辺の岩にダイビング器材等をぶつけないように慎重に進むことが大事です。
■二枚岩
城門を抜けた先に大きな2つの岩が現れます。2つ並んだ大きな岩は、自然が生み出したものとは思えないような神秘的な雰囲気を持っています。その雰囲気から御嶽(うたき)に使われていた場所ではないか…という人もいます。
■メインテラス
二枚岩から南に移動すると、海底遺跡の最大の見どころ「メインテラス」が見えてきます。
このメインテラスに入る手前のコーナーあたりから潮の流れがだんだん速くなります。
あまりに流れが速すぎると、テラスの上に上がってしまい、突き当りの壁にぶつかってしまうこともあります。
そのため、しっかりとインストラクターのガイドに従うことが大事です。
テラスの一番右側には、人が昇るには大きすぎる階段のようなものがあります。
あまりに大きすぎる階段なので、「巨人の階段」と呼ぶ人たちもいます。
■柱穴
最上部のテラス付近に人がすっぽりと入ってしまうほどの大きな穴が2つあります
。自然に生み出されたものとは思えないほど不自然に並んだ2つの穴は柱跡のようにも見えます。
しかし、最近では柱を埋め込んだ上で、日時計を使っていたのではないかという説も出てきています。
■スタジアム
メインの遺跡ポイントから南東に約100mのところに位置しています。
スタジアムの距離は、東西南北各100mにも及び、とにかく広い場所です。階段状の地形が周りを囲い、まさにスタジアムのような雰囲気があります。
まだまだある与那国島のダイビングスポット
「ダンノドロップオフ」
与那国島を代表するポイントのひとつで、久部良港から約8分の距離にあります。
水深約10mから40mまで落ちるドロップオフは、時に潮の流れが速くなるスリル満点のポイントです。その深場では、アオマスク、アケボノハゼなどの人気のマクロ生物が生息しています。ドロップオフ沿いで群れているムレハタタテダイの乱舞は、ダイバーも驚くほどの数で、まさに圧巻の見応えです。
運が良ければナポレオンが姿を現すこともあり、冬には与那国島名物のハンマーヘッドシャークが見られるポイントでもあります。
与那国島ダイビングで出会える生き物は?
誰もが認める与那国島人気ナンバー1といえば…ハンマーヘッドシャーク!!
ハンマーヘッドシャーク(通称ハンマー)を目当てに与那国島を訪れる方も少なくないはず。国内でも、その他にハンマーを見られるポイントはいくつかあります。しかし、ただでさえキレイな沖縄の海で、さらに透明度が高い冬の海にハンマーが現れることはダイバーにとってはありがたいことです。透明度が高いので遠くの方にいるハンマーでも発見率が高く、膨大な群れをダイナミックに楽しむことができます。
ハンマーに出会える時期は、11月~5月あたりですが、最も出現率が高いのは12月~2月頃です。与那国島には、ハンマーの大群が見られる“ハンマーヘッドロック”というポイントがあります。水深30m以上の深いところに、海底から垂直に岩が立ち並んでいます。ダイバーたちは、その岩に捕まり、ハンマーヘッドが現れるのを待ちます。多いときには、100匹以上のハンマーヘッドが群れを作り、現れることもあります。ハンマーの他にもカジキやイソマグロなどの与那国島ならではの見どころが詰まっている場所でもあります。しかし、ハンマーヘッドロックは、潮の流れが速く、ドリフトダイビングのスキルを必要ととするため、経験本数やブランク年数の条件が多少厳しくなります。
弊社提携先のダイビングショップでも、経験本数が100本以上、ブランクが1年未満であることが条件となります。
与那国島でハンマーヘッドシャークに会うためには、まず経験を積むことが大事ですね。
与那国島のダイビングショップ・ホテルは?
与那国島のダイビングショップ「マリンクラブサーウェスヨナグニ」は、宿泊施設が併設されたショップです。与那国空港から車で約10分の距離にあり、ショップ⇔与那国空港間の送迎付きです。こちらのショップは、与那国島の名物「海底遺跡」の発見者である新嵩さんがオーナーを務めています。新嵩さんを含め与那国の海を知り尽くしたスタッフが、丁寧に対応してくれるので、リピーターも多くいます。
与那国島にとってのオンシーズンである冬には、ダイバーの受け入れに条件を定めるなど、お客様の安全を第一に考えた案内をしています。
こちらのショップ限定で、海底遺跡を潜ったお客様に潜水認定書をプレゼントしているので、そちらも魅力のひとつです。
ダイビング以外にも海底遺跡観光船ツアーを行っています。大型の船(定員60名)のため、最少催行人数は5名からとなるので、予約時の人数確認は必須です。船の中では、遺跡に関する映像が流れ、ガイドの方が丁寧に説明をしてくれます。潜水船ということもあり、船の下の方は、海の中が見える大きな窓が両側についています。ダイビングの時とは違った見え方で、海底遺跡を楽しむことができます。
併設されている宿泊施設「ホテル入船」には、和室(アウトバス)と洋室(インバス)の2パターンのお部屋があります。老舗の宿泊施設ではありますが、清潔感があり、過ごしやすい空間になっています。食事は、ダイビング時のランチも含め3食付きです。実際に利用されたお客様からは“美味しい食事”となかなかの好評です。全室無線LANが接続されており、離島と言ってもネット環境は整っているので安心ですね。
アフターダイブは何ができる?
与那国島といえば、ダイビングのイメージが強いかもしれませんが、その他にも楽しめる観光スポットが多数あります。しかし、島の観光スポットを周るとなると、やはりレンタカーもしくはレンタバイクが必須となります。小さな島とは言っても、島の観光スポット間の距離は、それぞれ離れているので、徒歩での移動は厳しいです。バスやタクシーも運行していますが、数は多くないので、やはりご自身で交通手段を確保されるのがオススメです。ただ、弊社では、与那国島のレンタカー等の取扱いがありません。そのためお客様ご自身にてご出発前に手配をされることをおすすめします。
《与那国島の人気観光スポット》
■Dr.コトー診療所
2003年と2006年に連続ドラマが放送され、その他にもスペシャルドラマが放送されるほどの人気ドラマ「Dr.コトー診療所」のロケ地のひとつ。与那国島全体がドラマのロケ地となっていましたが、この診療所はドラマのために作られたものです。ドラマの放送からは、10年ほど経っていますが、現在も建物は当時のまま残っています。そのため、今でも多くの観光客の方が訪れています。建物の中に入るには、入場料300円が必要ですが、中には、ドラマで使われていたセットが残されています。ただ、ドラマのセットということもあるので、建物の中に入ったところで、ドラマを見ていない人にとっては、ただの診療所の印象を受けるかもしれません。ドラマを見たことのある方なら、絶対に感動すること間違いなし!
建物内の見学ができる日は、毎日ではないので、事前に確認してから行かれることをおすすめします。ドラマのファンの方にとっては、与那国島全体が観光スポットの宝庫になっているので、ロケ地巡りをするだけでも楽しめるはずです。
住所 | 沖縄県八重山郡与那国町与那国 |
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アクセス | 与那国島空港から車で約15分 |
営業時間 | 10:00〜11:00/14:00〜17:30 |
駐車場 | あり |
料金 | 大人300円、高校生以下無料 |
■西崎(いりざき)
与那国空港から車で約10分。名前の通り、与那国島の最西端に位置しています。与那国島が日本の最西端に位置しているので、その島の最西端に位置している西崎は正真正銘“日本の最西端”となります。
最西端ということで、日本で一番最後に沈む夕日を見ることが出来ます。
なんだかロマンチックですね。
西崎の入口には、与那国島の名物カジキの大きなオブジェがあります。その手前に駐車場があるので、入口まで車での移動が可能です。入口から少し坂を登ったところに休憩所と灯台があります。
さらに奥に進んだところに西埼灯台や展望台があり、すぐそばに“日本最西端の地”の碑もあります。最西端の地に来た証を形にして残すなら、「日本最西端の証」という証明書があります。
与那国町観光協会の島内指定販売所にて1枚500円で購入可能です。きちんと名前入りで発行して頂けるので、思い出を形に残してみるのはいかがでしょうか。
住所 | 沖縄県八重山郡与那国町与那国3984 |
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アクセス | 与那国島空港から車で約15分 |
駐車場 | あり |
与那国島ダイビングの気になる料金は?
レッドフィンダイビングツアーの与那国島ダイビングツアーは、東京、大阪、名古屋、福岡の4か所それぞれが発着地のツアーがあります。飛行機、宿泊、ダイビング、これらをすべて含み、パッケージツアーとして販売しています。飛行機は、それぞれの発着地から石垣島まで(那覇経由も含む)と、石垣島から与那国島までの往復分が含まれています。2泊3日から5泊6日までの商品がありますが、延泊ご希望の際は、お見積りにてご案内が可能です。(延泊の際は要事前予約。ツアー開始後の延泊は出来かねます。)
出発地によって料金のばらつきはありますが、11月~12月頃の2泊3日の場合は、基本料金80,000円前後から販売しています。与那国島のように離島での乗継を含む飛行機は、旅行会社を通さず手配した場合、大幅に料金が跳ね上がります。旅行会社で手配した場合は、乗継割引などの適応も大きく、旅費を格段に抑えることができます。
飛行機だけでなく、宿泊やダイビング、すべての手配をまとめて行えるので、料金や手間を考えると、旅行会社で申し込む方が断然お得です!
ダイバー憧れの与那国島。夏にたくさん経験をつんで、冬の与那国ダイビングに是非チャレンジしてみてください。
いままでに見たことのない、豪快で迫力満点なダイビングを楽しむことが出来ますよ。